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カーペットと健康対策

 

ダニとアレルギー

ダニとアレルギー
 
(カーペットはダニの温床である。)
というセンセーショナルな報道によってカーペット業界は大きな打撃を被りました。
カーペットにはもともとダニはいませんが、カーペットにダニが生息しやすいことは事実です。
カーペットのダニが各種アレルギー症状の原因なのかというと、そうではないのです。
つまり家庭では床を何に変えてもダニ問題は解決しません。 
 
アレルギーとは「変わった反応」という意味で、免疫学的な過敏反応を中心にした現象のことをいい、アレルギーを起こす物質を「アレルゲン」といいます。このアレルゲンというのはあらゆるところに存在し、自分の体をつくっている物質以外のものは、全てアレルゲンになると考えてもよいほどです。(表1参照)。
このアレルゲンの中にダニ(生体・死骸・糞)は入っています。アトピー性皮膚炎・喘息・じんましん・鼻炎などはこのアレルギー症状のひとつです。
西宮市環境衛生局等の調べによれば、小児喘息の原因は体質、成人喘息の原因はハウスダストにあるとされています。
 
<表1 アレルゲンの種類(一部)> ※アレルゲンになる物質は人によって異なります。
   
吸入アレルゲン ハウスダスト(ダニ)・花粉・真菌・動物・絹・綿・畳・ソバガラ等
食物アレルゲン 卵・牛乳・魚介類・牛肉・豚肉・ソバ粉・小麦粉・大豆・米・ピーナッツ等
接触アレルゲン 化粧品・外用薬・金属(ニッケル・コバルト・クロム)等
薬物アレルゲン 各種抗生物質(ペニシリンなど)・アスピリン・抗血清等
昆虫アレルゲンハチ毒・蚊・ゴキブリ・ユスリカ・蝶・蛾等
 

ダニの種類

ダニの種類
 
ダニは≪節足動物部門ー蜘蛛網ーダニ目≫に属します。ちなみにクモは≪節足動物部門ー蜘蛛網ークモ目≫ですから、ダニはクモに近い生き物であることがわかります。住居内で見られるダニは、主に次の4種類ですが、すべてのダニが人を刺したり、アレルギーの原因になったりするわけではありません。 
   
チリダニ 別名表皮ダニ類。一般に家にいるダニの70~90%は、このチリダニ科(Pyroglyphidae)に属します。なかでも多いのがヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)とコナヒョウヒダニ(D・farinae)の2種類です。
大きさは0.2m~0.5mで、生きていると膨らました楕円形をしており、体表にしわのあるのが特徴です。
アレルギーの原因(アレルゲン)といわれているダニは、このヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。
コナダニ類 主に食品に発生するダニです。甘いもの(キャラメルやビスケット、黒砂糖など)につくサトウダニや、きな粉や味噌につく足太コナダニなどの他に、ケナガコナダニが有名です。
ケナガコナダニの発育できる温度は10~35℃で、特に20~25℃が適温です。
餌としてアオカビやコウジカビなど好湿性のカビを食べます。 好条件に恵まれるとメスは1日10個前後の産卵能力があり、急速に固体数が増加して短期間のうち食品はダニだらけになります。
ツメダニ類 チリダニ類、コナダニ類や小昆虫などを餌としているダニです。ムシャムシャ食べるのではなく体液を吸います。従ってダニの死骸は残ることになります。
クワガタツメダニや畳床にする稲藁とともに輸入されたと考えられているミナミツメダニなどが有名です。人を刺すのではないか、という説もあります。
イエダニ 家ネズミに寄生するダニで、人からも吸血することがあります。吸血のチャンスがないと長時間発育を停止させて、飢餓に耐えます。
50年程昔の日本の家屋には、たいてい家ネズミがおり、このダニの被害を受ける人が多かったためにイエダニの名前がついています。被害は女性・子供に多く、胸部・下腹部・太腿部など皮膚の柔らかい部分のことが多いようです。
 

誤解を生じやすいカーペット

誤解を生じやすいカーペット
 
床材を論じるには、ダニの問題を避けて通ることはできません。カーペットにはもともとダニはいませんが、カーペットにダニが生息しやすいことは事実です。しかし、カーペットのダニが各種アレルギー症状の原因なのかというと、そうではないのです。
 
最初は「川崎病」の原因として、カーペットのダニが疑われました。しかし、川崎病の原因はダニでないことが判明した時点で、カーペットに対する疑いも晴れました。
 
次は「小児喘息」でした。小児ぜんそくアレルギーの主原因はダニであり、ダニはカーペットに多く生息するという報道がテレビや新聞で繰り返し報じられました。小児科医の中には患者宅からカーペットの撤去を進める医者も少なくありませんでした。しかし、これらの報道はいずれも誤報であり、医者も誤解していました。ダニをアレルゲン(アレルギーの原因物質)とする小児ぜんそく患者は、患者が使用する寝具からダニを吸引することによってぜんそくの発作を起こすことが兵庫県西宮市の研究調査によって明らかになりました。つまりカーペットを木床に変えたからといってアレルギー対策が完了したわけではないのです。掃除を怠る家庭では床を何に替えてもダニ問題は解決しません。また、空中浮遊のダニが天井に付いたものと考えた場合、床面(カーペット・畳・木)と天井のダニ数を比較すると、あまり関連が見られないことが分かっています。
 
最近では「アトピー性皮膚炎」です。アトピー性皮膚炎の原因は食品添加物、衣料、金属物質、合成洗剤、空気汚染物質、ダニ、細菌、花粉、日光、汗、ストレス、遺伝子、体質、ライフスタイルなど、様々な原因が指摘されながら、そのどれもが特定されておらず、しかも、これらが複合して発症するという説まで出ているのにもかかわらず、またもやカーペットのダニが疑われたのです。アトピーは世界中の医学関係者が研究してもなお原因が解明できていない難問だということを知りながら、ダニが疑わしいとする短絡的な報道には困ったものです。
カーペット業界では平成5年11月に「カーペット関連団体ダニ対策A特別会議」を設置し、ダニとアトピー性皮膚炎との因果関係などを追求してきましたが、各種の実験を重ねても、アトピー性皮膚炎にダニが関与しているという結果は出ませんでした。 
 

こまめな掃除

こまめな掃除
 
ダニアレルギー疾患を発症させないためのダニ除去基準として、こまめな掃除と換気が大切です。
WHOでは、ほこり1g当たりチリダニ抗原の量を1マイクログラム以下と設定しています。
そのためには少なくとも3日に1回は1平方メートルあたり20秒程度の掃除機をかけることが必要です。 
 

 
 
 

ホルムアルデヒド・VOC対策

ホルムアルデヒド・VOC対策
 
1.ホルムアルデヒドを出さない
 

シャンプーや化粧品を使っただけで息苦しくなる。居間に居ると手足が冷え頭が痛む。戸外でも、かすかな排ガスやペンキの臭いで吐き気がする。このように、普通の人には全く感じない超微量の化学物質にも反応する症状を起こす人が増えています。このような症状を持つ人を「化学物質過敏症」とか「シックハウス症候群」と呼んでいます。これは、家庭の天井や壁、床などの建材や家具などに使われている接着剤や塗料などが発散する揮発性有機化学物質によって発症する症状です。

建材や家具などに使われている合板やボード類、フローリングなどが発散するホルムアルデヒドの量は日本農林規格(JAS)によって、規制されていますが、残念ながら現在のところ、ゼロにすることは出来ません。この値は、20℃のデシケーター内に、一定量の試料を24時間放置し、デシケーター内の蒸留水に吸収されたホルムアルデヒドの濃度を測定したものです。これと同様の方法でカーペットを測定してみてもホルムアルデヒドは「検出されません。」 

 

カーペットと健康

カーペットと健康
 
1.お部屋の空気をきれいに
 

カーペットは、ホルムアルデヒド等の有害化学物質を全く出さない非常に安全な床材です。そればかりか、ニュージーランド羊毛研究所の研究結果によると、純毛カーペットは、私たちの健康を害する空気中の化学物質を素早く浄化する能力を持っていることを、二酸化窒素とホルムアルデヒドを使って立証しました。しかも、この浄化能力は一時的なものではなく、30年もの長期にわたって室内の汚染物質を吸着しつづけ、一度吸着した物資はウールと化学結合するので再び放出しない特徴を持っているとも報告しています。

このようにカーペットは有害物質を出さないばかりか、化学物質によって汚染されているお部屋の空気をきれいにして、私たちの健康を守ってくれる働きをしてくれるのです。 

 


 
2.長時間歩いても疲れない
 

カーペットは他の床材と比較して歩行初期必ずしも負担が少ないとはいえませんが、30分後の疲労ということでは最も疲労が少なく、心拍間隔変動についても、疲労という意味において負担が増すどころか逆に初期の負担が軽減されています。 

 


 
3.目に優しい照明効果
 

カーペットは、目の疲労も少ない床材です。他の床材に比べ表面のぎらつきが非常に少ない(輝度値が低い)ので、ソフトな照明効果が得られ、目の疲れを軽減できます。しかも光源の照度を極度に減少することもないので、経済的に明るい視環境を作ります。 

 


 
4.歩行の衝撃を柔らかく吸収
 

歩行による疲労度の大小は床材の硬さと深く関係しており、硬い床材は歩行の衝撃がそのまま人体に伝わるため、疲れやすくなるのに対して、<せんい>のかたまりであるカーペットには適度な柔らかさがあり、歩行の衝撃をクッションのように吸収するため、長時間歩き続けても疲れがたまりにくいのです。 

 


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