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資料いろいろ

 

カーペット敷きの寝室で、喘息患者は快適に過ごせる!

カーペット敷きの寝室で、喘息患者は快適に過ごせる!
 
 
資料名「カーペット、家ダニとぜん息」 (1993.2.24)
       John W.Maunder, phD,MSc,FRSH,FRES  ケンブリッジ大学 医療昆虫学センター
 
はじめに
もはや、家ダニが、ぜん息の初期の引き金になることは疑う余地はない。しかし、ぜん息とダニの作用に関しては誤解も多い。ぜん息は、空気中に飛散したものに対しての肺のアレルギー反応である。確かに、カーペットのなかにダニが発見されるが、そのダニ数とぜん息の発生との直接的な関連はない。
 
初期アレルゲンの発生
ダニは、人間の生活する場所ではどこにでも見られる。カーペット内のダニ数は湿度に左右される。充分な換気がなされた環境下においては、カーペット内のダニ数は全く存在しないか、または非常に少ないレベルのダニ数が存在するだけである。
 
カーペット内でのアレルゲンの蓄積
ぜん息は、生ダニ自体では起きず、ダニの死骸や排泄物によって発症する。これらのアレルゲンは、適切な掃除を実施すればカーペットから容易に除去できる。定期的に掃除されたカーペットは、人々に影響を与えるほどのアレルゲンを含んでいない。
 
アレルゲンの有効性
アレルゲンの蓄積がいかに多くても、それが空気中の飛散物になるまでは、ぜん息にとっては無害である。室内空気は、人が椅子に座るときとか、ベッドに寝るとき、または、ベッドを片付けるときの動作により、汚れてくる。仮にカーペット内にアレルゲンが存在したとしてもその上を歩くことによっての飛散物は、ごくわずかな量であり、ぜん息に与える影響も極めて少ない。
普段の手入れで最も簡単な方法はバキューム・クリーニングで、その直後、しばらく窓を開放しておくとよい。また、充分な換気は新鮮な空気を送り込み、アレルゲンを含んだ汚れた空気を追い出す。
 
結 論
家庭の空気がきれいであるかは、大部分はどのような換気装置を使用しているかにかかっている。大部分のアレルゲンはカーペットからではなく、ベッド類や椅子張りなどから発生する。換気が充分で、定期的な掃除がなされる限り、全面にカーペットを敷き込んだ寝室で、ぜん息患者は快適に過ごせるのである。
 
以上
 

床材、喘息発作と関連少ない ~「ダニアレルギー調査報告書」(西宮市)

床材、喘息発作と関連少ない ~「ダニアレルギー調査報告書」(西宮市)
 
関連資料
 
兵庫県西宮市は昭和62年5月から平成元年12月にかけ、小児喘息患者を対象に、ダニとそれによる症状の推移を定期的に調査。
 
 
その結果、喘息の誘発は寝具のダニが強く関係しており、とくに掛布団との関連が強いことが分かった。寝室を含めて床のダニ数と喘息発作との関連はあまり認められなかった。
 
 
また西宮市は平成元年2~3月にかけ、市立の幼稚園、小学校、中学校の学童などを対象にした喘息調査を実施(回収調査書4万枚)。子どもたちの寝室などの床材と各症状(喘息、アトピー、鼻炎など)の有症率を調べた結果、喘息の有症率についてはカーペットが最も低かった。他のアレルギー疾患においても、カーペットは他の床材との有意差はなかった。(画像参照)
 
 
この西宮市の調査結果をみると、ダニアレルギー・アレルギー症状と床材との関連性は低いことがはっきりした。床材は何であれ、清潔に保つことが大事だということが分かる。
 

カーペットは無実!

カーペットは無実!
 

カーペット部屋ではアレルギー発症少ない ~ 「アレルギー調査結果」(西宮市)

カーペット部屋ではアレルギー発症少ない ~ 「アレルギー調査結果」(西宮市)
 
兵庫県西宮市では平成9年から23年にかけ、アレルギー症状に悩む市民を対象に疾患発症に関する調査を実施。
 
 
寝室の床材別の発症状況を調べた結果、カーペット敷きの部屋でのアレルギー発症件数は、他床材(フローリングなど)を使っている部屋の件数よりも少なかった。
 

安全・健康 カーペット

安全・健康 カーペット
 
「環境の影響を受けやすい場所に施工するカーペットの評価」(マイケル・ベリー、2001年5月)
 
本資料は、学校やデイケア施設など、環境の影響を受けやすい場所(Sensitive Environment)に施工されるカーペットの科学的な再検証を目的としている。以下は、評価のキーポイントと考察である。
 
カーペットはアメリカで愛され、クレームも少ない床材である。にもかかわらず、メディアや一般市民からは、カーペットはIEQ(室内環境品質)上、不衛生であるというクレームが出ている。これらのクレームに関しては、科学的(研究・調査の)文献では否定されている。過去30年前から現在の調査に至るまで、カーペットは安全で健康に資する製品であると証明されている。カーペットは人に有害であるとする文献は見当たらない。
 
健康に関する多くの文書によれば、カーペットはとくに養護設備のある医療施設や学校などで敷かれたとき、快適さを与えるとしている
 
多くの人が毎日カーペットの上を歩行しているにもかかわらず、疫学的にも毒物学的にもカーペットによって健康に有害な環境になるという結果は報告されていない。さらに、カーペットから放散される物質によってペットや人が何らかの症状を引き起こすという予兆も見つけられていない。
 
ある日突然、〝正しいパブリック・ヘルス〟〝分別のある忌避〟などという動きが再燃し、カーペットが撤去される。このような考え方を支持する科学的根拠はどこにもない。ミスリードする最大の情報源が1994年に全米教育協会(NEA)が発行した「健康な学校ハンドブック」。その冊子は学校の管理職に広く配布され、学校からカーペットが撤去される原因となっている。
 
カーペットは室内環境表面積の16%を占めるに過ぎない。健康に影響を及ぼす粒子やVOCを放散するのは、その他の部材表面からが圧倒的である。粒子を空中に放散するためにカーペットの上の空気を動かす力は、硬質床材の上の空気を動かす力の十倍を必要とする。
 
カーペットならびにカーペット以外の製品とダストや汚染物質などとの関係ついて書かれた文献を調査したところ、健康に及ぼす影響(要因)はカーペットから放散される汚染物質とは直接関連していない。カーペットが人の健康に影響を及ぼすような健康リスク調査研究の結果も報告されていない
 
病院など、環境の影響を受けやすい場所とカーペットとの関連については、40年近く研究が続けられているが、カーペットが疾患をまん延させるという兆候はなかった。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)専門作業部会の報告書では、「カーペットが病院内の院内感染率に影響を及ぼすという免疫学的な証拠は出ていない。〈免疫反応を完全に発揮しない患者がいるケア施設からのカーペットの撤去〉、というガイドラインの項目は削除すべきである」としている。
 
◆アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

カーペットで良質な学習環境を形成

カーペットで良質な学習環境を形成
 
「National Survey of Public School Teachers」(2001年)
 
アメリカの公立学校の教師1050人に、教室のインテリア・デザインと学業成績の関係についてたずねたところ、多数の教師(全体の75%)が「インテリア・デザインが良好な学習環境を形成し、生徒の学習レベルを高めている」と回答。
 
また、教室に施工されている床材を聞いたところ、実に43%の学校(教室)でカーペットが使用されていることが分かった。その上で、カーペットについては60%の教師が「安全性」や「快適性」、「良好な音響特性」などの面で、学習レベルや成績の向上に非常に強い影響を与えると答えている。
 
◆アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

大統領も認めたカーペットの良さ

大統領も認めたカーペットの良さ
 
「THE CARPET CHRONICLES」(米国・CRI)
 
バラク・オバマ大統領はあるスピーチの中で、人々がマイホームを、エネルギー効率の高い建築材料・断熱材や窓・扉などでリニューアル(リフォーム)するならば、多くの雇用が創出されると主張している。
 
そのスピーチの中でオバマ大統領はブランド名には触れなかったが、「私はカーペットも省エネ製品としてリストアップすべき製品であると断言する」と述べている。
 
カーペットは部屋のエネルギーロスを低減し、部屋にいる人々が暖かく感じるようにすると以前から認められている。ある調査では、カーペットとアンダーレイとの組み合わせが他の床材に比べ、R値(熱抵抗値。値が大きいほど熱が逃げにくい)はかなり高いことが確認されている。R値の高いカーペットを使用することで、省エネ効果が得られるとともに、ユーティリティコストを低く抑えることができる。
  
米国のカーペットメーカー団体CRI発行の小売業者向け電子書籍「THE CARPET CHRONICLES」から一部抜粋・編集
 
 
 

カーペットは安全性を高める

カーペットは安全性を高める
 
 「THE CARPET CHRONICLES」(米国・CRI) CRI(アメリカのカーペット生産者団体)のブラウン理事長が、カーペットの快適性と安全性に関するコラム「カーペットは安全性を高める手段」を執筆。
 
その中で、「消費者は、好みのカラー、パターン、テクスチャーを選んでカーペットを購入する。しかし、カーペットを選択する際、もうひとつ忘れてはならないことがある。カーペットは、家庭やビジネスの場において、歩行時に理想的なソフト感を与えてくれるとともに、スリップしたり、転倒したりする事故を減らす。また、転倒した場合もケガの程度を最低限にとどめてくれる」と主張。
 
このコラムでは、「人が長時間立っていた場合に感じるストレスについて、カーペットは硬質床材に比べて82%も少ない」という調査結果も紹介している。
 
その他、色々な調査結果からも、カーペットは仕事の能率アップや心地よいクッション性などに大きな役割を果たしていることがわかる。学校においては、先生や児童に対してより良い学びの環境を提供する。適切にメンテナンスされたカーペットや出入口に敷かれているマット類により、各種施設の安全性が確保されることは、労働安全衛生局(OSAH)や保険会社によって認定されている。
 
カーペットが持っている安全性は、病院が記録した高齢者の入院患者に関する症例・調査研究に基づいても証明できる。カーペットの上で転倒した患者でケガをしたのはたった17%、これに対し硬質床材で転倒した患者でケガをしたのは50%に近かったという結果が出ている。
 
米国のカーペットメーカー団体CRI発行の小売業者向け電子書籍「THE CARPET CHRONICLES」から一部抜粋・編集
 
 
 

あなたのご家庭の室内環境品質(IEQ)を向上させるための10のステップ

あなたのご家庭の室内環境品質(IEQ)を向上させるための10のステップ
 
Institute of Inspection、Cleaning and Restoration Certification(IICRC)
~室内環境品質を向上させるととともに人々の健康を維持するため10のステップ(対策実施)を紹介~
 
IICRCは、カーペットのクリーニングとメンテナンス及び修復についての知識と技術レベルについて基準を設定し、試験に合格した者に対して資格認定をしているアメリカの非営利団体。
 
屋外の空気本質よりも屋内空気品質の汚染物質レベルは2~3倍であり、場合によっては100倍に達しているとも言われている。多くの人々はこのような室内で1日の90%を過ごしている。
 
10のステップ
①土砂汚れが室内に入り込まないよう、歩道や玄関をきれいにする。
②カーペットを保護するために、また、空中浮遊塵になってしまう大量の粒子を減らすために、玄関にはダストコントロールマット(玄関マット)を敷く。
③玄関で靴裏を拭き、家の中に入ってくる微粒子を低減する。
④品質の良い掃除機を使用する。CRI(アメリカのカーペット団体)が推奨する掃除機リストを参考に。
⑤高性能バキューム・フィルタ・バッグを使用する。
⑥掃除機をかける頻度を多くし、汚れ物質がカーペットに溜まらないようにする。
⑦冷暖房空調システムにはリユースできるタイプの静電気フィルタを使用する。月に一度はフィルタを掃除する。
⑧カーペットのクリーニングはプロに。
⑨カーテン、寝具などをクリーニング。リネン類は一週間に一度はクリーニングする。
⑩ダニとカビを減らすため、湿度をコントロールする。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

カーペットとアレルギーは関係ない

カーペットとアレルギーは関係ない
 
「カーペットと喘息アレルギー、この関係は噂か真実か?」
   (Mitchell W. Sauerhoff、Ph. D.,DABT , 2008年)
 
カーペットや喘息アレルギーに関する様々な科学的・医学的文献や室内環境専門家による報告書、スウェーデンやドイツなどの調査事例を検証。結論は「カーペットは喘息の原因ではない。カーペットは子どもや成人に対して喘息やアレルギーを発症させたり、症状を悪化させたりする原因にならない。よくメンテナンスされたカーペットは安全である」。
 
 
[スウェーデンの調査事例]
カーペットはアレルギーを惹き起こすという理由で、スウェーデンにおけるカーペットの使用は、1970年代の中頃から徐々に減少。カーペットのマーケットのシェアは1975年には40%あったものが、1992年には2%になってしまった。
だが、スウェーデンにおけるアレルギーの発症は同期間で約4倍に膨れ上がっていた。調査担当者は、アレルギー反応はカーペットと直接関係なく、室内空気品質と関係しているものと考察している。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

カーペットは喘息症状に影響なし

カーペットは喘息症状に影響なし
 
「Peak-flow variability in asthmatic children is not related to wall-to-wall carpeting on classroom floors」
   (P. D. Voute , J. P. Zock , B. Brunekreef , J. C. de Jongsts , 1994年)
 
カーペットを教室に敷きつめた時、喘息に罹患している子どもたちの気管支に悪影響を及ぼすかについて検証。ピークフロー値(気道の状態が分かる)を1ヶ月間(1日3回)にわたり測定しながら、呼吸症状の具合と薬の使用を記録した。
 
結果、カーペットが施工されている教室で学ぶ子どもと、施工されていない教室で学ぶ子どもを比較すると、ピークフロー値の変動や呼吸器症状などに大きな違いはなかった。カーペットは喘息の症状に影響を及ぼすものではないことが分かる。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

学校教室にカーペットを ~「カーペットと教育レベルの高い学校」

学校教室にカーペットを ~「カーペットと教育レベルの高い学校」
 
「チャールズ・ヤング小学校の事例」(Dr.Michael. A. Berry , 2002年)
 
ワシントンDCのコロンビア地区にある荒廃したチャールズ・ヤング小学校の改修工事例(1997年)を基にして、学習環境の改善と学力向上との関連性等を調査。
 
カーペットの張替を含む改修工事をした後、生徒の出席率や学習態度の改善、先生の意欲向上などが見られ、全国学力試験の点数も向上した。
 
カーペットについては、カーペット企業各社が合計4千平米を寄贈。オープンスペース型教室(教室と廊下の間にある壁を取っ払った教室)にカーペットを施工したことで、音響コントロールが達成され、子どもたちと先生との会話が円滑に進行し、学力の向上につながった。また、教室における快適性や安全性の向上にも大きく寄与した。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

カーペットが犯人ではない

カーペットが犯人ではない
 
Steve Hoffman、www.EDCmag.com 2003.05 Environmental Design+Construction
カーペットはが室内環境を不健康な状態にするという誤った考え方を払拭するために、カーペットが室内空気品質に対してどのような影響を及ぼしているのかを分かりやすく理解して貰うためのアプローチと室内空気品質向上のための事例を紹介。

~以下、資料から一部抜粋~
 
一般的にはカーペットが室内環境を不健康な状態にするという神話(作り話)がある。カーペットは(確たる証拠もなしに)いつでも欠点だらけであるとすぐに批判され、事実を調べもせず有罪であるとされてしまっている。
 
科学的なデータをみれば、カーペットが犯人でないことが分かるはずである。カーペットが不健康であるとする誤解を払拭するためには、カーペットがIAQに対してどのような影響を及ぼしているのかを分かりやすく理解してもらえるようなアプローチからはじめよう。カーペットはビルの中でフィルタのような役割を果たす。カーペットはメーカーが推奨するきれいで乾燥した状態を保つ予防メンテナンスのために定期的なクリーニングをする必要がある。
 
事例として、カビの問題を取り上げよう。カーペット自体は、本来はこのような問題を抱えているわけではない。カビは湿度がコントロールされていないビルで発生する。そのビルを構成する部材の一部としてカーペットがある。つまり、キーポイントはビルやカーペットから湿度を排除することである。昔からのウェットクリーニング方法によってカーペットの中で微生物とダニが生育する汚れと湿気を除去することができる。
 
浮遊微粒子がアレルギー症状の原因となるが、カーペットはフィルターのようにアレルゲンやその他の微粒子物質を取り込む。また、カーペットはVOC問題を抱えていない。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
 

学校教室にカーペットを ~「カーペットと教育レベルの高い学校」

学校教室にカーペットを ~「カーペットと教育レベルの高い学校」
 
Dr.Michael. A. Berry , AATCC Review (2004年)
 
「カーペットは学校に快適性を与え、先生や児童・生徒の集中力を高め、学力が向上し、試験の点数も高くなる。カーペットの施工とライフサイクルにかかるメンテナンスコストはビニル床タイルよりも経済的である」として、学校教室にカーペットを敷くことを推奨。
 
ワシントンDCのコロンビア地区にある荒廃したチャールズ・ヤング小学校の改修工事例(1997年)を基にして、学習環境の改善と学力向上との関連性等を調査。
 
カーペットの張替を含む改修工事をした後、生徒の出席率や学習態度の改善、先生の意欲向上などが見られ、全国学力試験の点数も向上した。
 
アメリカのカーペット団体、CRI(The Capet & Rug Institute)から提供を受けた資料です
 
 
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